2019/07/25【豚コレラウイルス】三重の施設で初の感染確定 豚コレラ発生3県に /三重県
三重県は24日、同県いなべ市の養豚場での豚コレラ感染が確定したと発表した。豚コレラは昨年9月以降、岐阜、愛知両県の養豚場などで計31例が判明したが、三重県内の施設で確認されたのは初めて。県は同日、陸上自衛隊に災害派遣を要請し、飼育されているとみられる全約4千頭の殺処分を始めた。
県によると、22日に養豚場から2頭が死んだとの連絡があり、県の検査で陽性反応が出た。23日の国の検査でも陽性だった。
しかし、食欲不振などの典型的な症状が見られず、県が24日に別の3頭を追加検査。いずれも陽性で、報告を受けた農林水産省が感染と判断した。
養豚場は岐阜県境から約3.6キロに位置する。6月26日に三重県内で初めて感染を確認したイノシシの捕獲場所から約1キロで、出荷時のチェックを厳格化しており、食肉処理場に搬入する際は他の養豚場と重ならないようにしていた。
豚コレラは昨年9月に岐阜市の養豚場での感染が分かってから、岐阜、愛知両県の施設で次々と判明。発生養豚場が出荷した長野県や滋賀県、大阪府の施設でも確認された。
野生イノシシを介して広がっているとみられており、感染イノシシは岐阜、愛知、三重のほか長野、福井の2県でも見つかった。三重県は今月5日にイノシシ向けのワクチン入り餌の散布を始めていた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47731580U9A720C1CN8000/