集団感染のメカニズムについて
集団感染のメカニズムを知ることで、事業所や施設における拡大防止策が決まります。また、感染症の病原微生物の種類によって感染拡大の仕方も異なります。
1)風邪やインフルエンザなどの呼吸器系の感染拡大例
※あくまでイメージです。
感染者の中には、発病しない不顕性の方や通常の人よりもウイルスを多く含んだ咳やくしゃみをするスーパースプレッダーと呼ばれる体質の方がいらっしゃいます。
※「咳やくしゃみ=スプレー」からスプレッダーと呼ばれます。
スーパースプレッダーは、咳やくしゃみの数が多いというよりも、一回の咳やくしゃみに含まれるウイルスの量が通常の人よりも多いのが特徴で、自身がスーパースプレッダーであることは通常わかりません。
2)感染性胃腸炎などの食中毒系の感染拡大例
※あくまでイメージです。
集団食中毒は、通常は病原微生物が含まれた食品を食べることから始まります。ところが、近年では食べたことによる感染よりも、二次汚染からの感染、つまり二次感染による感染者数が増加している傾向がございます。
これは、便や嘔吐の処理あたり不足や不備によりさらに被害が拡大するからです。