ウイルスの伝播について
1)ウイルスは標的細胞の膜表面の受容体(レセプター)に吸着
ウイルスの感染では、まず標的細胞の膜表面のレセプターに吸着します。ウイルスに対するレセプターがなければ、感染はしません。ウイルスがヒトの表面細胞に至る経路を伝播経路、吸着・侵入口を侵入門戸といい、それぞれウイルスにより特徴があります。
2)伝播の種類は多く3つ
伝播には、部位が直接接触(性交)する接触伝播、くしやみ・咳などによる飛沫伝播、食器・医療器具などを介して伝播する間接伝播があります。
1:接触伝播
部位が直接接触(性交)して伝播
2:飛沫伝播
くしやみ・咳などで伝播
3:間接伝播
食器・医療器具などを介して伝播
ヒトに伝播する伝播サイクルには下記の3つの様式があり、
・ヒトが本来の宿主で、ヒトーヒト間で伝播する様式。
・ヒト以外の動物が本来の宿主で、その動物間の伝播時に変異が起こり最終的にヒトに感染するようになり、ヒトに伝播した後、ヒトーヒト間で伝播する様式と伝播しない様式。
・動物と節足動物の伝播サイクルから動物の代わりにヒトが介在する様式。
出典:一般社団法人医療福祉検定協会 「医療環境管理士公式テキスト&問題集」より一部抜粋