アジアインフルエンザ(H2N2)について
1957~1958年 アジアインフルエンザ(H2N2)のパンデミック 150~400万人が死亡
1957~1958年のアジアインフルエンザ(H2N2)のパンデミックでは150~400万人もの命が犠牲になりました。当時は上気道で増殖するタイプが流行し、多くの高齢者が犠牲となりました。
日本では300万人が罹患。死者5,700人。(死亡者の肺炎中黄色ブドウ球菌の二次感染が注目されました。この時期、市中肺炎の第一位の起炎菌は黄色ブドウ球菌でした。)
これからも、インフルエンザがいったん猛威を振るい出すと、市民生活への影響は計り知れないことが予測されます。WHO世界保健機構が中心となって取り組んでいる地球規模での対策にゆだねざるを得ない状況です。但し、次のパンデミックが高病原性鳥インフルエンザ(N5N1)によるとは限らないのです。
1918年 スペイン風邪(H1N1)
下気道(肺)で増殖
世界で2,000~4,000万人が死亡(4,500万~1億人の説もあり)
1957~1958年 アジアインフルエンザ(H2N2)
上気道で増殖
世界で150~400万が死亡。日本では5,700人が死亡。
2003~ 高病原性鳥インフルエンザ(N5N1)
下気道(肺)で増殖
270人が感染し、164人が死亡。
流行した場合6,200万人以上の死者が出ると推定。