レジオネラ対策の設計
レジオネラ対策は事業者の義務です!
レジオネラの対策は、厚生労働省により定められた基準がございます。その基準をクリアするには、お客様の状況によって異なります。
概要
主に浴槽水におけるレジオネラ対策を中心に設計・作成を行います。
特に公衆浴場や温浴施設では、高齢者による死亡例も出ており、取り締まりも厳しく最大21日間の営業停止や最悪の場合は営業禁止などの重たい処分があり、致命的な経営危機にもつながります。
また、介護施設等における機械式浴槽や個浴の浴槽水もレジオネラ検査(水質検査)の指導対象に盛り込まれ始めております。
重大な不幸が発生しないためにも、レジオネラ対策の見直しをご検討ください。
レジオネラの対策は義務です
日本では主に入浴施設等を発生源とした感染事例が多数報告されており、公衆浴場、温浴施設、ホテル、旅館などの入浴施設等の循環式浴槽やプール等の施設では、レジオネラがバイオフィルムを形成しやすい為、法律により対策を義務付けられております。
温泉は泉質によって対策が異なります
厚生労働省では、原則的に塩素(次亜塩素酸ナトリウム)による消毒を推奨しておりますが、泉質によっては塩素(有効塩素)が効きにくい場合があります。
その場合は保健所の指導のもと、泉質に合わせた有効な対策をオリジナルで設計しなければなりません。
レジオネラの致死率は意外と高いです
レジオネラの症状にはレジオネラ肺炎とポンティアック熱があり、特にレジオネラ肺炎は致死率が15~30%と高めです。
直近5年間で約4,000人が感染し、そのうち死者数は261人となっており致死率は約6%に至っています。
レジオネラによる重大な事故事例
1976年 冷却塔 アメリカのホテル
アメリカでホテルの冷却等から菌が放出され、221名が感染、29名が死亡した
1996年1月 加湿器 東京の大学病院
東京都新宿区の大学病院で、新生児3名が発症し、うち1名が死亡した。加湿器が感染源と考えられた。
1999年6月 家庭用の浴槽 愛知県
愛知県で自宅の24時間風呂で水中分娩したことにより新生児が感染し、死亡した。
2000年3月 温泉浴槽 静岡の複合レジャー施設
静岡県掛川市内にオープンした複合レジャー施設内の温泉が感染源となり、23名が発症し、うち2名が死亡した。
2000年6月 浴槽 茨城の入浴施設
茨城県石岡市にオ-プンした入浴施設が感染源となり、143名が発症し、うち3名死亡した。
2002年7月 温泉浴槽 宮崎の温泉入浴施設
宮崎県日向市にオープンした温泉入浴施設が感染源となり、295名が発症し、うち7名が死亡した。
2002年8月 温泉浴槽 鹿児島の温泉施設
鹿児島県薩摩郡東郷町(現薩摩川内市) の温泉施設が感染源になり、9名が発症し、うち1名が死亡した。
2007年10月 加湿器 新潟
新潟県新潟市で超音波式加湿器が感染源となり、男性1名が死亡。
2008年2月 足湯 鹿児島県の足湯施設
前年8月に鹿児島県指宿市内の足湯で、高圧洗浄機で浴槽を清掃していた男性1名が発症していたことが判明。全国初の足湯での感染に至った。
2008年3月 浴槽 群馬の入浴施設
群馬県で天然鉱石使用の入浴施設が原因と推定される感染事例。
2011年10月 浴槽 群馬の旅館
群馬県みなかみ町の旅館に宿泊した60歳代の男性が入浴施設が感染源となり、発症し、死亡した。
2012年11月 温泉浴槽 埼玉の温泉施設
埼玉県日高市にある温泉施設の浴槽が感染源となり、利用した客4人が発症。
2013年2月 浴槽 千葉の入浴施設
千葉県船橋市の入浴施設を利用した60歳代の男性が発症し、死亡した。
2014年6月 温泉浴槽 埼玉の温泉施設
埼玉県北本市の温泉施設を利用した男性客3人が、発熱や呼吸困難などの症状を訴え、60歳代の男性が死亡した。
2016年5月 浴槽 岩手の公衆浴場
盛岡市保健所は2日、レジオネラ菌の集団感染があった公衆浴場「銭湯岩手山」(同市向中野)を60日間の営業停止処分とした。処分は1日付。集団感染患者のうち、肺炎を発症した70代男性が2日早朝に死亡したことも併せて発表した。
社会福祉施設での取り締まりが厳しくなってきております
社会福祉施設、特に介護施設や障害者支援施設の浴槽は、循環式もしくは機械式の浴槽が主流です。
実際に機械式浴槽のストレッチャー接合部分において大量のレジオネラコロニーが検出されたことを受け、現在では循環式等に関わらず、保健所の指導により一般的な浴槽においてもレジオネラの水質検査対象とされる地域も出てきております。
コンサルタントより
- 事故事例を見て頂いてもわかるように、感染後に死亡する例が多く、経営は極端に悪化されております。
- その為、保健所が義務付けを強化して来ているのです。
- 被害者を出さない為にも、経営リスクに備える為にも、レジオネラ対策の設計と職員教育、定期的な検査は非常に重要です。
- まずはお気軽にご相談ください。